【簡単に】MMT理論|批判・問題点のインフレは間違い?|消費者 経済 総研

最終更新日:2025年 11月 22日
"datemodified": "2025-11-22"
本ページは、修正・加筆等で、上書き更新される場合あり。
簡単にMMT理論を、わかりやすく解説

日本で批判されるMMTは
間違い?正しい?問題点は?

麻生氏は
国の借金?お金を刷って返せばいい。簡単だろ?

デメリットはハイパー等の悪性インフレ
メリットは脱デフレ、景気拡大、税の軽減


-消費と経済をわかりやすく解説する-
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引用
皆さまに、本ページの引用や、
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引用・転載の注意・条件 をご覧下さい。
新聞に掲載

「 日本は 借金大国 とは言えない 」

筆者(松田)が、取材を受け、新聞に掲載された。


※元画像出典:2021年(令和3年)5月19日(水曜日)東京新聞




目次|MMT 理論
 
◆その1|25 年 11月 15日()
 ・MMT理論 とは? その1

 ・給料 増えない理由は 借金だった?

 ・借金は 通貨創造・通貨供給の 役割?

  この 「 その1 」 は、
   目次一覧 の後に、掲載中
◆その2|25 年 11月 16日()
 ・MMT理論 とは? その2

 MMT と MMT理論 違いは?

 ・高市内閣は MMT派 石破内閣は 非MMT派?

青文字・下線部を、クリックし、その場所に移動▼

 その2 |25年11月16日 MMT 純的 違いは?

◆その3|25 年 11月 22日()
 ・通貨発行・お金の作り方 MMT理論 その3

 ・国の借金→お金の量→給料は 全部比例する?

 ・通貨発行は、ゴールドから借金 その理由は?

青文字・下線部を、クリックし、その場所に移動▼

 その3 |25年11月22日通貨発行・お金の作り方

その1 MMT 理論
  25年 11月 15日 ()

-- 消費者 経済 総研 --

◆ 最近注目の MMT理論 とは?

今回号は、新・経済理論の 「 MMT 理論 」 について。
簡単で、わかりやすい解説をする。

-- 消費者 経済 総研 --

◆連載|日本 国の借金 問題ない?

「 日本の国の借金は 問題ない」 を、連載してきた。
その連載は、全3編で、構成した。

本ページは、「 Vol.3 」だ。
Vol. 1 と 2 は、下記を、ご覧頂きたい。

▼Vol.1

  負債だけでなく、資産も反映した純負債ならOK
 【 バランスシート 編 】日本 借金大国は 嘘?

▼Vol.2

  国の借金は、子会社の日銀が、担うのでOK
 【 日銀・政府 編 】なぜ 借金大国 ではない?

▼Vol.3:本ページ

MMTという経済理論が、最近注目されている。
今回は、続編・その3として、下記を、解説する。

 日本は、お札を自ら、印刷できるので、問題ない
 近年、話題・注目の経済理論のMMT とは?

-- 消費者 経済 総研 --

◆借金ダメと、言われる理由は?

「 次世代への、借金の先送りは、ダメ 」

「 日本は、借金大国なので、増税が必要だ 」

「 日本の財政赤字を、減らすべきだ 」

上記のフレーズが、しばしば聞かれる。
しかし、赤字も、借金も、問題視する必要はない。

なぜ、「借金ダメ」などのフレーズを言うのか?
その理由は、下記3つの、いずれかだ。

 [1] そう言った方が、自分が、得をする

 [2] そう言わざるを得ない立場にある

 [3] 単純に勉強不足・情報不足

[3]は、知識の習得で解消する。
[1]と[2]は、ポジション・トーク だ。

消費者 経済 総研 は、財務を預る役所でもなく、
特定政党の支援を、する立場でもない。

つまり、当方のポジションは、ニュートラルだ。
「わかりやすく解説する」との立場に、いるだけだ。

 ※なお「ポジショントークだから、直ちにNG」
  というわけではない。

赤字・借金ダメ、と言う人は、「だいぶ減った」。
知識の習得(情報の共有・伸展)が、進んだのだろう。

筆者(松田)は、1991年に、慶応大・経済学部に、
入学して以来、経済を研究している。

だが、本ページは、経済学の知識なしでも、
わかるような、簡単な解説としている。

-- 消費者 経済 総研 --

◆MMT とは?

MMTは、「 Modern Monetary Theory 」の略。
「 現代 貨幣 理論 」 と、訳される。

その要点は、下記だ。

 ・通貨の発行権を、持つ日本は、お金を作れる。
 ・財政の赤字も、国の借金も、問題ない。

-- 消費者 経済 総研 --

◆MMTの 簡単 解説編

MMT理論の定義は、統一・確立は、されていない。
よって、前項以外にも、様々な定義がある。

そこで、本ページでは、MMTの定義として、
幅広・広義の、下記用語を、使う。

 「 MMT 側 の 考え 」

上の広義の用語を、下記の2つの視点で、解説する。

 [1]  MMT 理論
 [2] MMT な 理論

[1] MMT は、
  純粋なMMT の理論のことだ

[2] MMT は、
 粋な MMT 理論 に、「 じる MMT 」 である。

▼ 準 は 的 へ変更

 [2]を、 「 MMT 」 と、当初は、表記した。
  MMT 理論 は、 MMT理論に、表記を変えた。

 ( も、発音が、ジュンで、混同するから )

▼用語の まとめ

 MMT理論 又は MMTな理論を、
 総称するのが、「 MMT側 の 考え 」 だ。
 
▼自国の通貨

MMT側での考えは、自国の通貨が、ポイントだ
日本は、自国の通貨である、日本円を、使っている。

自国の通貨の「 円 」 を、自ら発行、できる。
よって、お金には、困らないのだ。

お金が、足りなくて、 困ったら、どうするか?
 ↓
日本は、自ら、お札を、刷ればよい。
お札を刷って、お札を増やせば、いいだけだ。

 日本は、自国通貨の「 円 」の発行権を持つ
 よって、お札を刷って、お金を増やせる

▼財務相 の 説明は?

前項の考えを、
麻生 太郎 氏は、財務大臣・在任中に、下記と言った。

 「 国の借金?
  お金 刷って 返せばいい。 簡単だろ? 」

この発言を、補足すると、下記だ。

 「 国の借金は、多いが、
  日本は自ら、お札を、印刷できる。

  印刷量を、増やして、お金を、増やせばいい。
  その増えたお金で、国の借金を、返せばいい。 」

麻生氏は、
12年12月~21年10月に、財務相を務めた。

在任期間は、約8年10か月間だ。
それは、戦後で、歴代1位の長期間だ。

「 国の借金? お金刷って・・・ 」 の コメントは、
とても、シンプルで、わかりやすい説明だ。

-- 消費者 経済 総研 --

◆借金の 返し方は?

借金の返し方を、たとえ話で、解説していく。

あなたが、住宅を、買うとする。
その購入資金は、住宅ローンだとする。

つまり、銀行から、借金をする。

▼返せなく なったら?

毎月の給料から、ローンの返済をする。

もし、返せなくなったら、どうするか?
 ↓
その住宅を売って、その代金で、返済する等する。
お札を、勝手に印刷して、返済する事は出来ない。

国、つまり、日本政府が、返せない場合は?
 ↓
日本は、自国の通貨の日本円を、発行できる。
つまり、お札を刷って、返せばいい。

こういう趣旨だ。

-- 消費者 経済 総研 --

◆お札 刷れる のか?

既述の通り、日本は、自らお札を、刷れる。
印刷所は、日本の国内にある。

独立行政法人「 国立 印刷局 」が、印刷をする。
全国6か所の工場で、印刷しているのだ。

その印刷局に、印刷を指示するのは、日銀だ。

▼欧米では?

アメリカは、ご存知の通り、「米ドル」を使っている。
では、ヨーロッパでは、どうか?

ギリシャやドイツ、フランス、イタリア、スペイン等
の国は、「 ユーロ 」 という通貨を、使っている。

26もの国・地域が、ユーロという、共通通貨を使う。

ユーロを、発行するのは、欧州中央銀行(ECB)だ。
ECBは、ドイツに、本部がある。

▼ギリシャは 破綻?

ギリシャは、2010年に、国家破綻の状態になった。

ギリシャは、
ユーロを使うが、ユーロを、勝手に印刷できない。

つまり、ギリシャは、自国の通貨は、無いのだ。
ユーロは、26の国・地域での、共通通貨だ。

ギリシャ政府は、大量の借金があった。
それが、返せなくなった。

ギリシャは、自国通貨がない。
よって、お札を刷って、返すことは、できない。

そこで、ギリシャは、破綻状態に、なったのだ。

だが、既述の通り、日本には、自国通貨がある。
よって、下記の①と②には、大きな違いがある。

 ① 自国通貨が、無い ギリシャ
 ② 自国通貨が、有る 日 本


▼日本では、

 「 国の借金?
  お金 刷って 返せばいい。 簡単だろ? 」

▼ギリシャでは、

 「 国の借金?
  お金 刷って 返せない。 破綻だろ? 」

-- 消費者 経済 総研 --

◆MMT理論

「 MMT側 の 考え 」 は、下記の、2パターンがある。

 [1]  MMT 理論
 [2] MMT な 理論

前項での解説は、[2] の 「 MMT 理論 」 だ。
そのポイントは、下記だ

 ・日本は、自国の通貨の日本円を、発行できる

 ・つまり、1万円札などの、お札を自ら刷れる

 ・国の借金は、お金を刷って、返せばいい

よって、「 借金対策の視点 」 である。

-- 消費者 経済 総研 --

◆ 「」 では?

一方で、 [2] の MMT 理論 ではなく、
[1]の MMT 理論は、下記だ。

借金対策の視点ではない。
そもそも最初から、お札を刷って、財源・予算にする

この[1]の MMT理論の解説は、後述する。

-- 消費者 経済 総研 --

◆なぜ 国は 借金する?

ここで、あなたに、問いかけ

 そもそも、国は、なぜ借金を、するのか?
 あなたは、1分間、考えて頂きたい。

  ↓

 国の借金が発生する流れは、下記だ。

国は、堤防やダムや、道路などを、作る
 ↓
そのためには、財源が必要だ
 ↓
国は、税金を、財源とする
 ↓
民間人から、消費税や所得税などを、徴収する
 ↓
税収で得た財源を、使って、堤防などを作る


 税金だけで、足りない場合は?


景気が悪くなると、会社員の給料が、減る
 ↓
給料が、減ったので、 給料に課税の、所得税が、減る


 これで、国の財源の、税金(所得税)が、減った


給料が減って、買い物が減る。 つまり消費が、減る
 ↓
消費が、減ったので、 税金 (消費税) も、減る


 これで、国の財源の、税金(消費税)が、減った


消費税も、減ったし、 所得税も、減った
 ↓
国が獲得する、税金が、減った
 ↓
堤防などを作る、国の財源が、減ってしまった
 ↓
しょうがないので、国は借金をして、堤防をつくる

▼まとめると

景気悪化で、財源 ( 消費税所得税 ) が、減った
その埋め合せで、国は、借金をして、財源とした

 これで、国の借金が、増えてしまった。

借金が増えたので、問題なのか?
だが、既述の通り、下記だ。

 「 国の借金?
  お金 刷って 返せばいい。 簡単だろ? 」

-- 消費者 経済 総研 --

◆「」 は 借金しない

最初から、借金をしないのが、[1]の MMTだ。
借金せずに、最初からお札を、刷ってしまうのだ。

それは、下記の流れだ。

国は、堤防やダムや道路などを作る
 ↓
そのために、財源が必要だ
 ↓
財源として、国は、必要な分だけ、お札を印刷する
 ↓
その印刷で誕生した、お札を使って、堤防等を作る
 ↓
なので、税金は、不要だ
 ↓
税金以外に、借金も、不要だ
 ↓
財源不足なら、お札の印刷を、増やすだけだからだ
 ↓
財源として、税金も借金も、不要。
 ↓
お札を、印刷するだけ

 政府が自ら、お札を刷って、財源を作る
 このお札を、「 政府発行紙幣 」 と言う。

 政府発行紙幣が、財源なのが、MMTだ。

▼中央銀行は?

日銀は 日本の 中央銀行だ。
ECBは 欧州の 中央銀行だ。
FRBは 米国の 中央銀行だ。

中銀(中央銀行)は、お札を作る。

だが、[1]のMMTでは、お札を作るのは、下記だ。
 中銀 ではなく 政府

MMTでは、中銀が、お札を作らない。
政府が自ら、お札を作るのだ。

整理すると、お札を、作る主体は、下記だ。

 [1] の  MMT では、 「政府

 [2] の MMTな、現行方式では、 「中銀

-- 消費者 経済 総研 --

◆純 の 実行国は?

MMTを、実行する国は、あるか?

 つまり、政府が発行する紙幣を、
 財源とする国は?

  ↓

今では、シンガポールや、香港が、そうしている。

日本では、そんなこと、やった事は、ないか?

 ↓

日本でも、経験済みだ。
明治時代では、そうしていたのだ。

 日本も、[1]MMT を、経験済み
 日本は、政府が自ら、お札を印刷した事がある

-- 消費者 経済 総研 --

◆まとめ

混乱しないように、2つを、しっかり識別する。
そのために、くどいが、再掲する。

MMT側の考えは、下記の2パターンに、分かれる。

 [1]  MMT 理論
 [2] MMT な 理論

▼ [1] MMT

[1]は、「 政府 発行 紙幣 」 が、財源。
中銀ではなく、政府が、自らお札を刷る

 「 国の財源?
  政府が お金刷って作ればいい。 簡単だろ? 」

では、[1]での、税金や、借金は?

 「 国民の税金? 国の借金?
  税金も借金も、不要だ。 ラクだろ? 」

▼ [2] MMT

[2]は、税金が財源。

財源が、不足したら、借金だ。
では、借金が、増えたら、大変か?

 「 国の借金?
  お金 刷って 返せばいい。 簡単だろ? 」

-- 消費者 経済 総研 --

◆MMT の 効果 は?

[2]のMMT理論について、
前項までで、下記の内容を、解説した。

 国の財政が、赤字でも、気にしない。
 赤字の埋め合せのため、借金しても、気にしない。

 借金が増えても、問題ない。
 日本円のお札を刷って、借金返せばいいからだ。

気にしなくてよい、問題ない、という事だった。

ここで、あなたに、問いかけ
では、借金増やして、何のために、なるか?

何のために、借金を、増やすのか?
あなたは、1分間、考えて頂きたい。

 ↓

借金を増やすと、お金の量が、増やせるからだ

では、お金の量が、増やす必要は、あるのか?
 あなたは、1分間、考えて頂きたい。

 ↓

次項以降で、順に解説していく。

-- 消費者 経済 総研 --

◆お金を 増やす必要 あるか?

ここで、あなたに、問いかけ

世界の歴史、日本の歴史で、
お金の量は、増えたか?

それとも、お金の量は、減ったか?
あなたは、1分間、考えて頂きたい。

 ↓

世界も、日本も、お金の量は、増え続けている。

では、お金の量は、なぜ増えたのか?
 あなたは、1分間、考えて頂きたい。

 ↓

物価が上昇を、続けるからだ。
世界で、モノの値段は、上昇を続けた。

なおモノの値段だけでなく、給料の額も、上昇した。

では、日本では、50年間で、
物価は、どのくらい、上がったか?

また、給料は、どのくらい、増えたか?

初任給の額と、ラーメンの値段では、どうか?
あなたは、1分間、考えて頂きたい。

 ↓

1965年→2021年の、56年間で、下記の上昇だ。

 ・初任給は 10倍に 上昇
 ・ラーメンは 9倍 上昇

賃金が伸び悩む、日本でさえも、
56年間で、給料は、10倍に、上昇したのだ。

 ※ここでの給料は、日本の大卒の初任給(月給)

その金額の推移は、下記だ。

 ・1965年 (昭和40年) は、 約2万3千円
   ↓
 ・2021年 (令和3年) は、 約23万円

なお、ラーメンの値段は、下記の推移だ。

 ・1965年 (昭和40年) は、 60円
   ↓
 ・2021年 (令和3年) は、 540円

          ※出典:明治~令和 値段史

▼お札が、増えないと、給料が払えない?

給料が10倍に、増えた。

 なのに、お札の量が、増えなかったら、
 どうなるか?

 あなたは、1分間、考えて頂きたい。

  ↓

お札が不足したら、適正な給料が、払えない。

経済の拡大に応じて、
お札の量も、増やす必要が、あるのだ。

 給料が10倍に、増えるなら、
 お札の量も、10倍に、増やす必要がある

 お札の量を、増やさないと、
 あなたの給料も、増やせない

 あなたの給料を、増やすためには、
 お札の量を、増やす必要がある

この話は、日本のみならず、外国でも同じだ。

-- 消費者 経済 総研 --

◆お金の 増やし方は?

前項で、下記を、解説した。

 世界でも、日本でも、物価も給料も、増えた。
 増える給料を、払うために、お札の量を増やした。

では、お札の量を、増やすには、どうやるか?

お金の 増やし方 とは?
あなたは、1分間、考えて頂きたい。

 ↓

国の借金を、増やすのだ。

では、借金を増やすと、
あなたの給料が、増える仕組みは?

あなたは、1分間、考えて頂きたい。

 ↓

ここから、順を追って、解説していく。
まずは、思いっきり単純化した、簡単説明だ。

国が、10兆円を、借金する
 ↓
その10兆円を、国から民間企業へ、渡す
 ↓
10兆円を受け取った企業は、社員の給料を増やす
 ↓
仮に、日本の社員数を、5千万人とすると
 ↓
1人の給料は、20万円増える(20万×5千万人=10兆)

要約すると、下記だ。

 国が、10兆円を、借金して、
 その10兆円を、給料UPに、使う

これで、日本の会社員の給料が、増えた。
お金を増やす方法は、借金を、増やす事なのだ。

繰り返すが、この方法は、日本だけではない。
世界中の国々で、やっている。

借金増やすのは、けしからん!
 と言う人がいる。

 借金を、増やすのは、ダメか?

  ↓

借金を、増やさなかったら、 給料が、増えない。
国の借金を増やして、お金を増やすのだ。


 借金は、
  「 通貨発行の役割 」 を、担っている。


-- 消費者 経済 総研 --

◆諸外国と日本

借金UPと、給料UPの 関係は?
 米国では、どうか?

 ↓

米国は、下図のように、賃金は上昇を、続ける。





▼賃金UPのために、借金は、増えたか?





上図で、2020年に、急増したのが、わかる。
コロナでの、様々な対策で、政府支出が増えたから。

これは、米国はじめ、日本や、諸外国も、同じだ。


▼借金と賃金は、
 相関係数 0.99 で、ほぼ 完全相関




日本の給料UPは、どうか?

 ↓

下図のとおり、先進7か国で、最低の伸び率だ。





日本の「 借金 」 の、増え具合は?

 ↓

下図のとおり、
日本の借金は、先進7か国で、最低の伸び率だ。



※5つの図は、下記出典から「 消費者 経済 総研 」がグラフ作成
 ・賃金出典 : OECD | Average annual wages
 ・借金出典 : IMF | Balance Sheet-IMF Data
※借金のグラフの対象は、Liabilities
  (IPSGS(年金等)ある場合は、それを除く)


 日本人・あなたの給料の、
  原資は、国の借金

 借金の伸び率が、最低だから、
  給料の伸び率も、最低


▼借金ではなく 税金 では?

給料UPの財源が、借金では、なんか不安だ。

 財源は、借金ではなく、
 増税の方が、良いのでは?

  ↓

増税で、お金増やしたら、「 言って 来い 」だ。
プラス・マイナスは、ゼロだ。

国が、10兆円分の、所得税の増税をする
 ↓
その10兆円を、国から民間企業へ、渡す
 ↓
10兆円を受け取った企業は、社員の給料を増やす
 ↓
仮に、日本の社員数を、5千万人とすると
 ↓
1人の給料は、20万円増える(20万×5千万人=10兆)

 だが、この流れの前に、「 増税 」 がある

国が、10兆円分の、所得税の増税をした
 ↓
会社員は、前よりも10兆円の税金を、多く払う
 ↓
会社員の手取りは、総計10兆円減った

 つまり、要約すると、下記だ。

10兆の増税で、会社員の、手取りのお金が、減る
 ↓
10兆円を、給料UPとして、貰う
 ↓
先に、10兆円減って、 後で、10兆円増えた
 ↓
10兆円は、行って来いで、プラス・マイナスは、ゼロ。

 増税が財源では、意味がない
 増税で、お金増やしても、意味がない

 財源は、国の借金だ
 借金なら、お金の総量が、増える

 国が、借金を、増やさないと、
 あなたのお金は、増えない


 借金は、
 「 通貨発行の役割 」 を、担っている


▼近年の 事例は?

コロナ禍での、事例が、割と新しい。
国の借金の残高は、下記のように、増えた。

・2020年3月末 : 1,114兆円
  ↓
・2021年3月末 : 1,216兆円

コロナ禍で、国の借金は、約100兆円も、増えた。
その増えたお金を、国民に、渡した。

「 コロナ給付金 」 などの名目で、渡したのだ。

①特別定額給付金:全国民に10万円給付 (約13兆)

②雇用調整助成金の拡充:企業の賃金維持支援

上記の①では、国→国民へ、直接に、給付した。

②では、お金の流れは、下記だ。
 国から→ 民間企業へ → 民間企業から→社員へ

この事例は、給料UPというより、
コロナ禍での、ショック対策としてだ。

給料UPとは、少し性格が違うが、
下記を、理解するのに、役立つ。

 国の借金UPで、あなたのお金UP

コロナ禍で、困っているから、10万円を、給付した。
だがその財源として、10万円増税したら、意味ない。

1人・10万円 (総計13兆円) の原資・財源は、
増税ではなく、国の借金の増加、だったのだ。

▼100兆円 借金UP

コロナ対策で、既述の通り、下記をやった。

 ① 特別定額 給付金
 ② 雇用調整 助成金

①②以外にも、様々なコロナ対策をした。
それで、21年度に、国の借金は、約100兆円増えた。

1年間で、約100兆円も、国の借金が、増えた!
 国は、破綻する!

 上記を言われたら、あなたは、何と答えるか?

 ↓

麻生太郎氏のお言葉を、借りると、下記だ。

 「 国の借金?
  お金 刷って 返せばいい。 簡単だろ? 」

これが、「 MMT理論 」 による整理だ。

-- 消費者 経済 総研 --

◆今回は [2] MMT

今回号は、[2] MMT理論の方を、先に解説した。
[1] MMT理論の詳細は、続編で、解説する。

ここまでで、既に、お分かりであろう。

[2] MMTな政策は、
日本を始め、各国は既にやっているのだ。

では、[2] MMTでの懸念点・問題点の、
「 借金増えて 破綻する! 」 については、どうか?

-- 消費者 経済 総研 --

◆米国での 見解は?

米国では、国の赤字・借金を、どう捉えているか?
借金けしからん! 借金で破綻する! なのか?

▼米国の 中央銀行 では?

米国の中央銀行・FRBは、何と言ったか?

 ↓

FRBの元議長のグリーン・スパン氏は、下記と解説。

 「 米国は、いつでも、お金を印刷できるので、
  負債を、支払うことが、できる。

  よって、返済不能になる確率は、ゼロだ 」

▼米国の 政府は?

大統領・首席経済顧問の、バーン・スタイン氏は、

 「 米国は、自分で、お金を印刷できるので、
  破産する事は無い。 」

▼米国の 経済学者は?

米国のニューヨーク市立大学の、ケルトン教授は、
経済学の学問として、下記のように整理済みだ。

 「 財政赤字も、国の借金も、問題ない 」

▼米国の 経済学会 では?

ケルトン教授の、1人だけではない。
複数の学者への調査でも、同様の結果となった。

全米経済学会も、財政赤字OKと、整理している。
これも過去号で、既述の通りだが、下記の出典だ。

 ※出典:Geide-Stevenson and Para Prez 2021

-- 消費者 経済 総研 --

◆続編は?

今回は、[2] MMT理論の方を、中心に解説した。
次回以降、MMT等を含め、MMTを掘り下げる。

続編は、明日・11/16 ()に、投稿予定。
予定であり、予告なく、変更・中止の場合あり。

-- 消費者 経済 総研 --

◆関連ページ・リンク集

▼その1 日本借金 問題なし

  負債だけでなく、資産も反映した純負債ならOK
 【 バランスシート 編 】日本 借金大国は 嘘?

▼その2 日本借金 問題なし

  国の借金は、子会社の日銀が、担うのでOK
 【 日銀・政府 編 】なぜ 借金大国 ではない?




MMT 理論 その2
  25年 11月 16日 ()
-- 消費者 経済 総研 --

◆前回号の まとめ

前回号・その1で、
[1] [2] が、逆に記載されていた箇所があった。

下記に、訂正後の内容を、再掲する。

MMT側の考えは、下記の2パターンに、分かれる。

 [1]  MMT 理論
 [2] MMT  な 理論

▼ [1]  MMT

[1]は、「 政府 発行 紙幣 」 が、財源。
中銀ではなく、政府が、自らお札を刷る

 「 国の財源?
  政府が お金刷って作ればいい。 簡単だろ? 」

では、[1]での、税金や、借金は?

 「 国民の税金? 国の借金?
  税金も借金も、不要だ。 ラクだろ? 」

▼ [2] MMT 

[2]は、税金が、第1の財源。

税金での財源が、不足したら、借金すればよい。
では、借金が、増えたら、大変か?

 「 国の借金?
  お金 刷って 返せばいい。 簡単だろ? 」

▼「」と、「」 の違いは?

*両者の違う点は、

[1] MMT は、「 政府 発行 紙幣 」 が、財源
[2] MMT の方は、「 税金+借金 」 が、財源

*共通点は、下記だ。

・国の財政は、赤字でも、問題なし
・日本は、自国通貨の円を、発行できる

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◆そもそも 借金 とは?

▼借金の 大半は 国債?

 借金と国債の 関係とは?
 そもそも 「 国債 」 とは何か?

国が借金する場合は、「国債」 による場合が多い。
2021年度は、国の借金の84%が、国債である。

国債は、国が発行する、「 借用証書 」 だ。
言い換えると、国債は、国が借金した証拠の書類だ。

なお、国債は、「 国庫債券 」 の略だ。

▼借用証書

下図が、民間で使う、普通の借用証書のイメージ




▼国債 (国庫債券)

国債は、「 国庫債券 」 の略なので、債券である。
私的な借用証書に対し、公的な借用証書が債券

債券は、
金融商品の性格があり、金融市場で売買される。

画像あり : 国債の紙 とは?

▼国債で 借金する

「国がお金を借りる」 のは、国債の方法では下記だ。

 借り手の 国 が 、
  貸し手へ、 国債を、販売する

・貸す人 : 貸し手 : 国債の買い手
・借りる人: 借り手 : 国債の売り手 : 国

▼国債の 流れは?

 仮りの金額として、2億円を、借りるとする。

政府が、「国債」 という 「債券」を、発行 (販売)する。
 ↓
その販売額は、2億円だ
 ↓
販売代金の、2億円を、政府は、受け取る
 ↓
政府のお金は、2億円増えた(2億円 借金した)
 ↓
「 買い手 」 は、購入代金の2億円を、政府に渡した
 ↓
その2兆を、渡した証書が、「 国債 」 だ
 ↓
貸し手は、「 国債 」 という「 債券 」 を、受領した
 ↓
「 債券 」 は、お金の貸し借りの、内容を記した紙だ
 ↓
「 借用書 」 のようなものである。

なお、国債の債券は、
2003年から、ペーパーレス化された。

理解促進のため、「紙」や「書類」として表現した。

 ・債券 : 政府 → 買い手 へ、債券を 渡す
 ・お金 : 買い手 → 政府 へ、お金を 渡す

 ・貸す人 : 貸し手 : 国債の買い手
 ・借りる人: 借り手 : 国債の売り手 : 国

「 買い手が、国債を保有する 」 ということは、
その 「保有者が、政府に金を貸している」 状態だ。

貸しているので、国債の保有者は、利息が貰える。
政府は、国債の保有者へ、利子を支払う。

満期が来たら、保有者は、元本のお金を回収する。
つまりそれは、「 政府の借金の 元本返済 」 だ。


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◆「 貸し借り 」 が 「 売り買い 」 に ?

▼「 売り買い 」 で 「 貸し借り 」

「 売り買い 」 の方法で、「 貸し借り 」をするのだ。

普通の、「 貸し借り 」 では、

 2億円を、貸す人は、 2億を、差し出す
 2億円を、借る人は、 2億を、受け取る

国債の売買での、「 貸し借り 」 では、

 2億の、国債を、買う人は、 2億のお金を、支払う
 2億の、国債を、売る人は、 2億のお金を、受取る

2億円を、借りたい人は、
方法は、ともかく、2億円を、受け取りたい。

2億円を受け取ることは、2億円を借りたこと

国債の売り買いで、2億円を、受け取ることは、
借金で2億円を、受け取ることと、同じだ。

国債は、お金の「 貸し・借り 」 の証書だ。

「 貸し・借り 」 なのに、
わざわざ、「 売り・買い 」 するのは、なぜか?

 ↓

売り・買いなら、途中換金の利点が、あるからだ。
売り・買いができる、債券ならば、途中で売れる。

返済満期が、5年の、「 貸し・借り 」 なら、どうか?
 ↓
貸した金が、戻ってくるのは、5年後だ。

5年も待てず、途中で、お金が必要になったら?
 ↓
売り買いの対象の、債券なら、途中で売却できる。
途中売却できれば、途中換金できるのだ。

 債券なら、途中売却で、途中換金できる
 貸し借りよりも、債権の方が、便利だ 

 国の借金の、やり方は、
  単純な貸し借り、よりも
   債券としての、国債の方が、便利

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◆あなたも 国へ 貸せる?

一般国民のあなたも、
国 (政府) へ、お金を貸す事が、できる。

一般個人のAさんが
「 個人向け 国債 」 を、1万円で買ったとする。

Aさんは、国に、1万円を、貸している状態になる。

Aさんは国から、半年ごとに、利息がもらえる。
満期になれば、元本の1万円が、戻ってくる。

この「個人向け国債」は、街なかの銀行等で買える。
1万円単位なので、最少額は、1万円だ。

1万円と通帳と印鑑を、持って行けば、買えるのだ※

 ※正確な必要な物・手続き等は、銀行等に要確認。

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◆どこから 借りてる? どこに 返す?

国は借金を、

  どこから、借りたのか?
  そして、どこに、返すのか?

  ↓

既述の通り、国の借金の大部分が、国債である。
国債の話で、解説する。

お金は、「 国債の 購入者 」 から、借りたのだ。
 ↓
そして、「 国債の 保有者 」 へ、返すのだ。

国は、「 国債の 購入者 A社」 から、2億円借りた
 ↓
その後、最後は、「 国債の 保有者 B社」へ返す

A社と、B社は、同じ会社の、場合もある。
A社と、B社は、違う会社の、場合もある。

なぜ、違う会社に、なるのか?
 ↓
国債は、途中で、他社へ売る事が、できるからだ。

▼例えば

国が、A社から、2億円を、借金をする
借金の、返済期限は、10年後だ。

つまり、国が、A社に、
満期10年物・2億円の国債を、売った

国は売ったので、販売代金の2億を、手に入れた。
では、10年間の、流れは?

最初は、A社が、2億円の国債を、国から買った
 ↓
A社は、購入代金として、2億円を、国へ支払った
 ↓
これで、2億円が、国へ渡った
 ↓
それは、国が、2億円を、借金した事を、意味する

 その後は? 所有者が、変わったら?

A社は、2億円の国債を、持っている
 ↓
A社は、その国債を、B社に、2億円で売った
 ↓
これで、A社は、2億円を回収し、手離れした
 ↓
新しく登場したB社は、2億円の国債を、保有中だ
 ↓
その後、10年満期の、返済期に至った
 ↓
国が、満期で、返済する相手は、その時の保有者だ。
 ↓
よって、国は、B社へ、2億円を渡して、返済する

▼A社 と B社

最初に、国債を買ったのは、A社
 ↓
途中で、国債を買ったのは、B社

例として、最初に買うのは、A社としたが、
 最初に買うのは、実際の取引では、どこか?

  ↓

民間の金融機関の、銀行・証券会社・保険会社等だ。
日銀は、最初は、その購入には、参加できない。

例として、次に買うのは、B社としたが、
実際の取引では、「 どこが、最終の保有者 」 か?

 ↓

途中で、国債を買うのは、日銀が多い。
よって、最終的に、保有者の大半が、日銀になる。

つまり、満期に、国が返済する相手は、第1に日銀だ。


   ▼国債の 保有者 内訳 2025年▼

 ※画像出典:財務省


最初は、民間の金融機関で、
 途中で日銀が、登場する、との事だった。

 保有者の推移は、どう変わって、いくのか?

  ↓

国債の保有者は、下記のように、変化する。


 最初は、民間の、金融機関

国が、新規に発行する国債を、「 新発国債 」という。
新発国債は、国が売主で、民間の金融機関が買主だ。

新発国債の、販売の時、国が入札を、主催する。
その入札には、民間の金融機関が、参加する。

その新発国債の入札には、日銀は、参加できない。
新しい国債の、最初の保有者は、民間金融機関だ。

日銀は、最初の保有者に、なれないのだ。


 その後、徐々に、民間→日銀へ、移動

その後は、日銀が民間から、国債を買い進めていく
よって、国債の保有者は、日銀の割合が、高まる

その結果、保有者の内訳では、日銀が50%超となる。
下図は、25年6月末の割合だ。



 国債の 最後の 保有者は?

国債に、満期、つまり返済期限が、到来したら?
国から、国債の保有者へ、元本の額が、送金される。

これで、返済完了で、終了だ。
最後の返済時の保有者も、大半が日銀と推定される

最初に、国債を持つのは、民間の金融機関
 ↓
その後に、日銀が、保有者に、なっていく。
 ↓
最後に、国が、借金を返す相手は、大半が日銀だ

なお連載シリーズ|国の借金 問題ない Vol.2 は、
下記だ。

 国の借金、親子関係の日銀に 返すから 問題ない

そのVol.2は、本項の下段に記載の、
「 関連ページ・リンク集 」 からご覧頂きたい。

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◆具体的な流れ・手順は?

 -借金起点での、お金の増やし方-

個人向け国債は、取扱量が少ない。
国債の多くは、一般の国債(市中流通国債)だ。

それを扱うのは、主に機関投資家だ。
多いのは、既述の通り、銀行等の民間・金融機関だ。

国債は、途中で、日銀へ移動するのが多いが、
最初は、民間の銀行等が、国債を保有する。

ここで、あなたに、問いかけ

国債は、最初は、民間の銀行等が、保有する
その後、大半の国債を、日銀が、買って保有する。

ならば、最初から、
日銀が、国から、国債を、買えばよい。

だが、最初から日銀が買うのは、制限される。

制限されているのは、なぜか?
あなたは、1分間、考えて頂きたい。

 ↓

日銀が、国から、直接に、国債を買う、つまり、
最初から、国が日銀から借金すると、どうか?
 ↓
それでは、下記になるから、制限するのだ。

 お金の発行主体の日銀と、直接やり取りすると、
 国は、無制限に、日銀から、借りてしまう

 直接の、やり取りを、させない
 あいだに、民間銀行等を、かませる

 あいだに、民間がいるので、ブレーキになる
 
続いて、その、あいだの民間の、流れを、解説する。

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◆国債の流れ

▼ ① 借金で、政府のお金を、増やす

国の借金は、大半が、国債の発行による
 ↓
国債の販売額を、仮に、2億円とする
 ↓
政府が、国債(2億円)を、民間の銀行等へ、販売する
 ↓
政府は、その販売代金(2億円)を、手に入れる
 ↓
これで、政府のお金は、2億円増えた


▼② 2億円は、政府から、民間へ、支出

この2億円を、政府は、民間のために使う
 ↓
2億円の堤防工事等を、政府→民間企業へ発注する
 ↓
受注したので、民間企業のお金は、2億円増加する
 ↓
民間企業の、増えたお金は、給料にも使われる


▼③ 民間の銀行は、政府と日銀の 中継役

①で登場した、民間の銀行は、どうする?
 ↓
民間銀行は、買った国債(2億円)を、日銀へ売る
 ↓
これで、民間銀行は、国債を売って手放し、手離れ
 ↓
民間銀行は、国債の「政府・日銀の 中継役」を終える


▼④ 最終的に、受け皿の日銀に、国債がたまる

最終的には、国債(2億円)は、日銀が保有する。
最終的に、日銀が、2億円を、国に貸している。

最初は、民間銀行が、金の貸し手
 ↓
途中で、日銀が、金の貸し手に、なる

民間の金融機関は、借金の中継役だ。

国と日銀の、直接取引を、させないために、
民間銀行等が、あいだに、入る。

 ※わかりやすさのため、
  国債価格は、2億円で固定とした

 ※注:民間銀行等の中継役について

  国債売買の中継は、民間銀行等の義務ではない。

  民間銀行等は、国債を買う義務もなく、
  買った国債を日銀に売る義務もない(プライマリーD除く)

  民間銀行等は、経済合理性(損得)で、売買をする。

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◆あいだの 中継は いつからか?

民間銀行等の中継が、
 原則と、なったのは、いつか?

  ↓

太平洋戦争の後の、1947年(昭和22年)からだ。

戦争では、軍艦や爆撃機、戦闘機を、大量に作る。
よって、戦争の時は、巨額の国家予算が、必要だ。

戦前・戦中は、政府は、日銀から、直接借金した。
直接借金したので、大量に借金を、してしまった。

この反省で、政府・日銀の直接やり取りを制限した。

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◆国債の 役割は?

ここで、話を、ひとたび変える。
前回号で、下記だと、解説した。

 国債は、お金の量を、
 増やすための、ツールだった

 信用創造・通貨供給の機能なのだ

▼お札の量を、増やす方法は?

お札の量を、増やす方法は、何か?
 あなたは、1分間、思い出して頂きたい。

 ↓

中央銀行が、「 お札を、新たに印刷 」 することで、
お札の量が増える。

その前に、「 国債の増発 」 をする。
つまり、「 国の借金の増加 」 をするのだ。

増やし方は、下記の流れだ。
国債の販売額を、仮に、2兆円とする。

政府が、国債の発行を、増やす
 ↓
新たに、2兆円の国債を、政府が販売した
 ↓
( 中略 )
 ↓
日銀が、その2兆円の国債を、途中で、購入する
 ↓
日銀は、購入代金の2兆円分のお札を、印刷する
 ↓
( 中略 )
 ↓
その購入代金の、2兆円が、政府に入る
 ↓
その2兆円は、日銀が、新たに、印刷して、生まれた
 ↓
その2兆円を使って、政府が堤防を、作ったりする
 ↓
政府が、民間の会社へ、2兆円で、工事発生する
 ↓
その会社の売上は、増えた
 ↓
売上増えたので、その会社の社員の給料も増える
 ↓
あなたのお金も、増える

  まとめると、

 一番上:政府が、国債の発行を、増やす
  ↓
 中 間:中央銀行が、お札を、新たに刷る
  ↓
 一番下:民間セクターの、お金が、2兆円増えた

  国債増発 (借金増加)が 起点で、
  民間の お金が 増えた

  国の借金が 増えれば
  あなたの給料・あなたのお金も 増える

 ※「中略」は、中継・介在する民間金融機関のこと等。
  このように、ここでは、簡略版を記載した。


▼米国 国の借金UP → 賃金UP

米国では、どうだったか?

アメリカの、国の借金が 増えたので、
連動して、アメリカの、国民の賃金は、増えた。




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◆純MMT での 流れは?

前項は、「 MMT」 での流れだった。
では、「 MMT 」 ではどうか?

政府が自ら、お札を印刷し、お金の量を、増やす
 ↓
2兆円のお金を、政府が、新たに、生み出した
 ↓
政府のお金は、2兆円、増えた
 ↓
その2兆円を使って、政府が堤防等を作ったりする
 ↓
政府が、民間会社へ、2兆円の工事を、発生する
 ↓
民間会社は、工事代金の2兆円を、受け取った
 ↓
その会社の売上は、増えた
 ↓
売上増えたので、その会社の社員の給料も増える
 ↓
あなたのお金も、増える

  まとめると、

 一番上:政府が、2兆円のお札を、自ら刷る
  ↓
 中 間:なし
  ↓
 一番下:民間セクターのお金が、2兆円増えた


 政府の、自らのお札の印刷が、起点で、
  民間のお金が、増えた

▼どちらが良いか?

下記の、どちらが、よいか?

 [1] MMT : 政府が自ら、2兆円を、印刷
 [2] MMT的 : 政府が日銀から、2兆円を、借金

目的は、下記で、共通だ。

 政府のお金が 新たに 増えた
   ↓
 民間企業の 売上 増えた
   ↓
 あなたの お金 増えた

下向き矢印の、流れでは、どうか?
MMTの方が、短い。

つまり、MMTの方が、MMTよりも単純だ。

▼[2]では 借金返す?

[2] MMTでは、
 国の借金が、ポイントだった。

 では、[2]では、借金返済があるから、面倒か?

  ↓

過去号で、既述の通り、国の借金は、増え続けた。
つまり、借金を返済する、つもりはない。

これは、米国でも、世界各国も同じだった。
なぜ、借金増えて、困らないか?
 ↓
これも、過去号で、既述の通り、下記だ。

 「 国の借金?
  お金 刷って 返せばいい。 簡単だろ? 」

▼純と的

MMTの、では、手順が違う。
だが、目的は、一緒だ。

目的は、政府のお金を、増やして、
その増えたお金で、民間へ、発注だった。

最終目的は、民間セクターのお金の量UPだ。
それで、あなたのお金も、UPだ。

同じ目的ならば、短く単純な方が、良い。
MMTの方が、単純で、手順が短い。

では、MMTは、本当の所、どうなのか?
ここから先は、次回以降の続編で、解説していく。

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◆積極財政 とは?

ここから、また、話のテーマを、変える。
「 積極財政 」 について、解説する。

高市内閣が、誕生した。
早苗ノミクスでは、積極財政が、主張される。

 では 積極財政とは 何か?
 それは、下記の流れだ。

 MMT理論に、基づいて、解説する。

赤字で、政府の借金が、増えてもよい。
 ↓
お札を、新たに作って、借金を返せば、良いからだ。
 ↓
又は、借金は問題ではないので、放置や拡大でよい
 ↓
とにかく、財政赤字でも、積極的に財政支出をする

 何に、対して、積極的に、支出するか?

その1つは、積極的に、堤防などの防災工事をする
 ↓
国土強靭化と言う
 ↓
土木工事の公共工事は、伝統的な対象だ
 ↓
新しい対象には、量子、AI・半導体など様々ある
 ↓
17分野の対象に、政府が、積極的にお金を使う
 ↓
それで、重点分野や、新産業も、育成される
 ↓
それで、民間企業の売上UPし、景気も良くなる
 ↓
あなたのお金も、増える

▼コロナ禍での違い

コロナ禍では、
救済的な意味合いで、国民のお金の量を、増やした。

それは、過去号で、既述の通り、
給付金などの手法だった。

 コロナ禍は、緊急時だ。

緊急時ではなく、平時では、
様々な重点産業へ、政府が、お金を使う。

それで、様々な業界の、会社の売上がUPする
 ↓
会社の売上がUPしたので、あなたの給料もUP
 ↓
政府の支出の財源が、増税では、意味なしだ
 ↓
財源は、増税ではなく、国の借金だ

 これが、早苗ノミクスでの、積極財政だ
 つまり、早苗ノミクスは、 「 MMT 」 だ

 積極財政 = MMT理論 の 推進

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◆積極の 反対語は?

前項で、積極財政の話を、解説した。

ここで、あなたに、問いかけ

 「 積極的 な 財政 」 と、言ったが、
 何に対して、「 積極的 」 に、なるのか?

  ↓

政府の支出を、積極的に、増やすのだ
政府の支出の例は、既述の通り、下記だ

 国土強靭化の土木工事や、量子、AI・半導体など

政府支出を、積極化し、様々な会社の売上がUP
 ↓
会社の売上がUPしたので、あなたの給料もUP

 積極的な財政は、
  政府が 積極的に 支出を増やす

 経済・財政に 対して、
  政府が 積極的に 関与する

では 積極財政の 反対語は 何か?

 ↓

緊縮財政だ

緊縮財政とは 具体的には 何か?

 ↓

緊縮とは、引き締めて、縮小することだ。
政府の支出を、引締めて、抑制する。

それで、国の赤字を、縮小する。
また、国の借金を、縮小する

財政収支は、国の、「 収入-支出 」 の値だ。

 収入>支出 は、 財政は 黒字
 収入<支出 は、 財政は 赤字

支出を減らせば、財政収支は、赤字が減る

財政収支の、赤字を減らすには、他にあるか?

 ↓

増税すれば、国の収入を、増やせる。
収入増で、赤字を、減らせる。

つまり、緊縮財政とは、
国の財政の、赤字を減らし、黒字を目指す政策だ。

この財政の赤字減や、黒字化で、下記の言葉も使う。

 財政の再建
 財政の均衡化

 財政の健全化
 財政規律の確保

▼積極派

積極派とは、
積極的な財政の政策を、主張する側の陣営だ。

 アベノミクスを 提唱した 安倍内閣
 サナエノミクスを 提唱する 高市内閣

この2つの内閣は、積極派だ。

▼緊縮派

積極派に、対峙するのは、緊縮派だ。

▼積極派 と 緊縮派

           ※小泉は、小泉進次郎氏


▼上派 と 下派

消費者 経済 総研 は、下記の分類も使っている。
     上派 と 下派
 
 派は、お金の量を、げる側にある
 派は、お金の量を、げる側にある

言い換えると、下記だ。
 
 上派は、あなたのお金を、やしやすい
 下派は、あなたのお金を、らしやすい

よって、下記である。

 上派は、 積極派で、MMT側
 下派は、 緊縮派で、非MMT

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◆高市内閣は?

高市内閣は、上派の内閣だ。
石破内閣は、下派の内閣だった。



▼石破氏:ギリシャより悪い

過去号で、既述の通り、
ギリシャは、破綻状態となった

石破元首相は、2025年5月、国会で下記を述べた。

「 日本の財政は ギリシャより 悪い 」

この発言の 趣旨は何か?

 ↓

野党議員が、消費税の減税を、求めた。
その返答としての言葉だ。

この発言の背景は、下記だ。

 減税すれば、財源が減る。
 それを借金で、賄うのを、強く懸念する。

つまり、石破氏は、緊縮派・下派である。

財政の黒字化を、中長期目標として明記した。
財政健全化の旗は、降ろさない、とも述べた。

 石破氏は、緊縮派・下派

▼高市氏は?

高市氏は、ご存じの通り、積極派・上派だ。
高市首相は、「 責任ある 積極財政 」を掲げる

単年度の財政を、黒字化する目標を、
「 変更する、取り下げる 」 と、明言した。

また、国の借金には、否定ではなく、肯定的だ。

下記も述べた。

 「 経済あっての 財政で、
  強い経済を 作る事が 必要 」

 高市氏は、
  財政規律よりも、経済成長が、優先だ

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◆MMTの 言葉を 使わない

上派・積極派の陣営でも、
MMTの言葉は、ほとんど使われない。

それは、なぜか?

 ↓

その理由は、MMTに、強く反発する人との、
対立を、防ぐためだ。

ひとたび、「 MMT 」 の言葉を、出せば、
アンチの緊縮派からは、下記の反応が、出てくる。

 MMTは、 けしからん!
 MMTなんて、 とんでもない!

MMTの言葉を、出すと、騒ぎになるのだ。

騒ぎになって、政策の議論が、止まってしまう。
そして議論は、横道に、それてしまうのだ。

だから、「 MMT 」 の言葉を、使うのではなく、
「 積極財政 」 の言葉を使う事が、多くなる。


 MMTと、言ったら
   → とんでもない! けしからん!

 積極財政と、言ったら
   → 無責任だ。 財源が先だ。

 責任ある積極財政と、言ったら
   → ようやく 議論に なる


▼アンチMMT派

MMT理論に対して、
強く反発・抵抗する、学者や評論家も、結構いる。

それは、なぜか?

 ↓

MMT理論の前は、
「 ケインズ理論 」 が、経済学の通説だった。

ケインズ学は、約100年前に始まった、古い学説だ。
下記を、イメージすると、わかりやすい。

 古い 学説( 天動説 )
  ↓
 新しい学説( 地動説 )

新しい地動説が、出てきた時、古い天動説の学派は、
地動説を否定し、激しい抵抗をした。

 古い 学説( ケインズ理論 )
  ↓
 新しい学説( MMT 理論 )

長年、教えてきたケインズ理論が、古いと、
言われる事へ、古い学者は、強く反発するのだ。

筆者(松田)は、慶応大学・経済学部に、
1991年に、入学し、ケインズ理論を研究した。

2つの理論には、色々違いがあるが、要点は下記だ。

 古い ケインズ理論:国債は、一時的利用に限定
 新しい MMT 理論 :国債を、継続的に、利用

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◆アンチは 多い?

下派は、「 アンチ・上派 」 である
下派は、積極財政ではなく、緊縮財政を、進める。

自民党には、実は、下派の議員は多い。

 上派 vs 下派

この綱引きなのだ。

石破氏から、高市氏に変わって、光が差し込んだ。
金融市場は、素早く反応し、株価は、急騰を続けた。

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◆失われた30年

失われた30年の、原因は何か?

 ↓

下派・緊縮派の内閣が、多かった事は、主な原因だ。

消費税は、増税が、繰り返された。
財源は増税で、借金は、けしからん、とされた。

そして、私たちの賃金は、減ってしまった。



▼借金を 活用

MMT的理論をふまえ、
財源は、国の借金を、活用すればいいのだ。

増税すれば、
みんなのお金・あなたのお金は、減ってしまう

▼消費税

消費税に関して、高市氏は、下記と言った。

25年5月:
 国の品格として、食料品の消費税率を、0にすべき

25年9月:
 自民の総裁選を控え、食品消費税ゼロを封印

25年11月:
 レジの変更に時間かかるから、消費減税やらない

▼国の借金

国の借金に関して、高市氏は、下記と言った。

 25年9月:国債 やむなし

▼下派へ 配慮

高市氏は、自民党の総裁選では、当初は苦戦した。
小泉氏の方が、優勢だった。

つまり、高市氏は、党内の基盤は弱い。
味方は、少ないのだ。

自民党内には、下派が、多く存在する
下派との対決回避で、消費減税も、封印したのだ。

だが、高市首相は、11月に、国会で下記を述べた。

 「 恒久財源が あれば、
  食料の消費税を、ずっと ゼロに したい」

本当は、消費減税を、したいのだ。
ゼロにしたい、との発言の前に、下記を言ったのだ。

 「 自民党には 怒られるかも しれませんけど 」

党内の、減税の反対派・下派を、意識している。
下派の反発を、食らえば、党内運営は、厳しくなる。

自民党内の、下派に、配慮しての、
控えめな、上派の姿勢に、留まるのだ

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◆他の政党は?

れいわ、国民、参政は、明確な上派だ。




れいわ新選組は、とても明確だ。




この政党の比較 ( 上派 vs 下派 ) は、
下記の、関連ページ・リンク集で。


-- 消費者 経済 総研 --

◆関連ページ・リンク集

▼上派の 政党 vs 下派の 政党

政党比較 一覧表 上派 vs 下派 左派 vs 右派

▼Vol. 1 日本借金 問題なし

  負債だけでなく、資産も反映した純負債ならOK
 【 バランスシート 編 】日本 借金大国は 嘘?

▼Vol. 2 日本借金 問題なし

  国の借金は、子会社の日銀が、担うのでOK
 【 日銀・政府 編 】なぜ 借金大国 ではない?




MMT 理論 その3
  25年 11月 22日 (土)
-- 消費者 経済 総研 --

◆前回号の まとめ

前回号・その2|11/16 (日) は、下記テーマだった。

 ・MMT理論 とは? その2

 ・ MMT と MMT  この違いは?

 ・高市内閣は MMT派 石破内閣は 非MMT派?

▼前回号の おさらい

前回号の、補足と復習を、兼ねて、下記を記載する。

国債の、「 売り・買い 」 の方法で、
国の借金の、「 貸し・借り 」 をする。

普通の、「 貸し借り 」 では、

 2億円を、貸す人は、 2億を、差し出す
 2億円を、借る人は、 2億を、受け取る

国債の売買での、「 貸し借り 」 では、

 2億の、国債を、買う人は、 2億のお金を、支払う
 2億の、国債を、売る人は、 2億のお金を、受取る

2億円を、借りたい人は、
方法は、ともかく、2億円を、受け取りたい。

 2億円を、受け取る = 2億円を、借りる

国債の売り買いで、2億円を、受け取ることは、
借金で2億円を、受け取ることと、同じだ。

-- 消費者 経済 総研 --

今回号・その3 詳細 解説

前回号まででは、わかりやすい解説を、心掛けた。
用語も、やわらかい言葉を、中心とした。

今回号・その3では、
世間の経済解説の場で、使われる用語で、解説する。

よって、いくつかの、「 専門用語 」 が、登場する。
だが、わかりやすい解説をする。

先に、MMTに対する、下記の見解を、紹介していく。

 ・ 日銀の総裁 の 見解

 ・ 監督官庁 (財政当局) の 見解

 ・ 内閣 の 見解

-- 消費者 経済 総研 --

◆MMTの 定義 は?

前回号まででは、
筆者(松田)が、簡単な言葉で、解説した。

だが、新聞の報道や、政府の説明などでは、
経済用語や財政用語で、表現される。

よって、それらの専門用語を、理解しないと、
報道や政府説明が、理解できない。

ここからは、経済用語や財政用語を、紹介する。
それぞれの、専門用語の意味を、理解・暗記しよう。

 専門用語を 理解し
  暗記して しまおう

-- 消費者 経済 総研 --

◆日銀の総裁は?

日銀の、前総裁の黒田氏は、
MMT理論を、次のように、定義した。

 自国通貨建て政府債務は、デフォルトしないため
 財政政策は、財政赤字や債務残高等を、考慮せず、
 景気安定化に、専念すべき、という理論

ややこしい言い方だが、この発言を、解説していく。

▼1行目 デフォルト とは?

黒田氏の発言の、1行目に、下記があった。

「 自国通貨建て政府債務は、デフォルトしない 」

デフォルトとは、何か?

 ↓

デフォルトとは、「 債務 不履行 」 のこと。

「 債務 」 は、「 義務 」 のことだ。
「 履行 」 は、「 実行 」 のことだ。

債務(義務) を、 履行(実行)できない。
つまり 「 借金を返す義務が、実行できない 」 だ。

 デフォルト = 債務不履行 = 借金返せない

▼2行目は?
 
黒田氏の発言の、2行目に、下記があった。

 「財政政策は、財政赤字や債務残高等を考慮せず」

財政政策は、下記の両面のことだ。

 ① 国の収入 の 集め方
 ② 国の支出 の やり方

①は、税金等での、財源の集め方
②は、①で集めたお金で、道路や堤防等を作る方針

これを、簡単に言うと、
財政政策とは、「 集めたお金の 使い方 」 だ。

▼ 財政 収支 は?

財政の収支とは、
国の予算の、「 収入-支出 」 のこと。

収入>支出 ならば、 財政収支は、字だ。
収入<支出 ならば、 財政収支は、字だ。

▼ 債務 残高 は?

「 債務残高 」 は、国の借金の残高だ。
もっと簡単に言うと、下記のことだ。

 国が抱える、借金の総額だ。
 つまり、返済する義務がある、国の借金の総額

▼1行目 の 言い換えは?

自国通貨建て政府債務は、デフォルトしない
 ↓
自分の国の通貨である、日本円で、
設定された、日本の政府の借金は、
借金を返す義務を、実行できない事は、無い

▼2行目 の 言い換えは?

財政政策は、財政赤字や、債務残高等を、考慮せず
 ↓
国のお金の、使い方の政策は、
「 収入-支出 」が、赤字か、どうかや、
国の借金の総額等を、気にせず

▼3行目 の 言い換えは?

景気安定化に、専念すべき、という理論
 ↓
景気を良くする事に、専念すべき、という理論

▼まとめ 黒田氏のMMTの定義

自分の国の通貨である、日本円で、
設定された、日本の政府の借金は、
借金を返す義務を、実行できない事は、無いため、

国のお金の、使い方の政策は、
「 収入-支出 」が、赤字か、どうかや、
国の借金の総額等を、気にせず

景気を良くする事に、専念すべき、という理論

-- 消費者 経済 総研 --

◆元・財務大臣 麻生太郎氏

 「 国の借金?
  お金 刷って 返せばいい。 簡単だろ? 」

この麻生氏の発言は、過去号で、何度か紹介した。

2013年6月17日の、横浜市の講演での発言だ。
それは、現役の財務大臣としての、説明だった。

その時は、麻生氏は、下記の肩書だった。

 ・財務 大臣
 ・金融担当 大臣
 ・副・総理 大臣

▼黒田氏 と 麻生氏

前々項は、日銀・前総裁の、黒田氏の説明だった。

元・財務相の、麻生氏の発言を、借りながら、
黒田・前総裁の解説を、言い換えると、下記だ。

 日本の国の借金?
 日本の円で、借りたんだろ。

 借金は、円という、お金を刷って、返せば、返せる。

 国の予算が、赤字になったら、借金すればいい。
 借金は、お金刷って返せるから、借金気にしない。

 だから、国が、赤字になっても、気にしない。
 赤字も借金も、気にしない。

 日本の景気を、良くするために、
 国は、気にせずに、お金を、使えばよい。

-- 消費者 経済 総研 --

◆近年の 財政当局は?

前項の財務相・麻生氏の発言は、2013年だった。
今よりも、10年以上も、前の事だ。

では、「 近年での 」 財政当局の見解はどうか?

▼個人的な見解?

デフォルトに関する、財政当局の見解は、どうか?

 氷山(借金の塊) に 衝突し、
 タイタニック(日本) が 沈む

上の趣旨を、財政当局の、事務次官が、発言した。
この発言は、文藝春秋21年11月号に、掲載された。

この発言に対し、当時の財務大臣は、どうしたか?
財務大臣は、事務次官の上司に、相当する。

その時の、財務大臣の、鈴木 俊一氏は、
この事務次官の発言を、「個人的発言」 とした。

▼財政当局・公式見解は?

財務当局の公式サイトには、下記の記載がある。

「 日・米など 先進国の 自国通貨建て国債の
 デフォルトは 考えられない」

 ※出典:財務省公式サイト

財政当局の、結論としての、見解は、
「 日本は デフォルト しない 」 のだ。

これが、今も、訂正されずに、掲載され続けている。

-- 消費者 経済 総研 --

◆MMT 様々な定義 ?

MMTは、確立された理論ではない。
よって、様々な人が、様々な定義を、している。

様々な定義があるが、概ね下記の内容である。

 自国通貨の 発行権を持つ 国家は、
 国の財政が 赤字でも 問題ない。

 財政が破綻する リスクも ない。

上記を、わかりやすく言うと、下記だ。

 日本は、自国通貨 「 日本円 」 の発行権を持つ。
 自らお札を、刷って、お金を、生み出し、増やせる。

 よって、国の財政が、赤字でも、問題ない。

 赤字の埋め合わせで、借金しても、よい。
 国の借金が、増えても問題ない。

-- 消費者 経済 総研 --

◆通貨 発行

通貨発行、つまり、お金の生み出し方を、再掲する。
過去号で、既述の通り、下記だった。

国の借金が、起点になり、 お金を新たに、生み出す。
それを続けて、お金の量を、増やす。

つまり国の借金は、「 通貨発行 の 機能 」 だった。
これを、知らない人が、結構いる。

 知らないから、「 借金けしからん! 」 と騒ぐ。

▼給料を 増やす には?

次も、過去号で既述の通りだが、給料の変化を見る。

56年間で、初任給が、10倍に増えた。
 ↓
給料を、10倍、支払うには、どうするか?
 ↓
お金の量を、10倍に増やす、必要がある。
 ↓
そのために、国の借金を起点に、お金を増やすのだ。

-- 消費者 経済 総研 --

◆お札の量を、増やす方法は?

国の借金が、起点で、
 お札の量を、増やす流れは、どうだったか?

 あなたは、1分間、思い出して頂きたい。

  ↓

中央銀行が、「 お札を、新たに印刷 」 することで、
お札の量が増える。

その前に、「 国債の増発 」 をする。
つまり、「 国の借金の増加 」 をするのだ。

▼流れ <お金の 増やし方>

お金の増やし方は、下記の流れだ。
金額は、例としての、切りのいい、仮りの額だ。

国は、既に1,000兆円の、借金の残高がある
 ↓
国が、新たに、2兆円の借金を、増やす
 ↓
国の借金は、1,000兆円→1,002兆円に、増える
 ↓
借金の増やし方は、新規の国債の、追加販売による
 ↓
新規の国債の、追加販売額は、2兆円とする


国が、国債の発行を、増やしたのだ
 ↓
新たに、2兆円の国債を、国が販売したのだ
 ↓
国は、その販売代金として、2兆円を手に入れた
 ↓
国のお金は、2兆円増えた


 以上の流れで
  国のお金は 2兆増えた

 続いて
  民間のお金を 2兆増やす 流れだ


国のお金、つまり、政府のお金は、2兆円、増えた
 ↓
その2兆円を使って、政府が、堤防等を作る
 ↓
政府が、民間企業へ、2兆円の工事を、発生する
 ↓
民間企業は、工事代金の2兆円を、受け取った
 ↓
その民間企業の売上は、2兆円増えた
 ↓
売上増えたので、その会社の社員の給料も増える
 ↓
民間の社員のお金も、増えた

 以上の流れで、
  民間のお金は 2兆増えた

 国が借金を 2兆 増やしたことで、
  民間の お財布は 2兆 増えた

 
▼2兆の 国債は?

 国債が 下記の通り 移動する
   政府 → 民間金融 へ

政府が販売する、2兆円の国債は、誰が買うか?
 ↓
その国債を、最初に買うのは、民間の金融機関


 続いて 下記の通り 国債が移動する
  民間金融 → 日銀へ


その後、民間金融機関は、2兆の国債を、日銀に売る
 ↓
日銀が、その2兆円の国債を、購入した
 ↓
日銀は、購入代金の2兆円を、支払う必要がある


 購入代金の 2兆円は 日銀は どうするか?
   ↓
 2兆円のお札を、日銀が新たに刷って、生み出す


日銀は、2兆円のお札を、新たに印刷した
 ↓
日銀は、2兆の国債の、購入代金を、生み出したのだ
 ↓
その生まれた2兆円で、民間の金融機関に、払った

 まとめると、

政府が、2兆の国債を、最初に民間金融に売った
 ↓
その後、民間金融は、2兆の国債を、日銀に売った
 ↓
日銀は、新たに刷って生まれた2兆で、国債を買った

 ここで、民間金融は、
  国債を手放して、手じまいだ


▼民間金融 の 役目は?

 買った後に、売って、手放す

民間金融機関は、2兆の国債を、
買って、その後、売って手放した。

このやり取りは、下記の3者が、関係する。

 政府 ⇔ 民間金融 ⇔ 日銀
       (中継役)

民間金融は、政府と日銀の、あいだに居る中継役だ。
民間金融は、買った後に、売って、手放す中継役だ。

 A 政府は、2兆を、手にする。

 B 日銀は、2兆を、新たに印刷する

上記のABの、あいだに、入る中継役だ。
ならば最初から、日銀と政府が、直接やればいい。

 政府は、日銀から、
 直接、2兆を、受取れば、良いはずだ。

だが、直接のやり取りを、させると、
政府がお金を、節操なく欲しがる、リスクがある。

政府が、日銀に、下記のおねだりを、するリスクある
 「 もっと お札刷って、 政府に ちょうだい 」

そこで、ブレーキ役・クッション役として、
民間金融が、間に入るのだ。


※なお、国債売買の中継は、民間金融機関の義務ではない。
  (プライマリー・ディーラーを除く)
 民間の金融機関は、間に入る義務は無いので、
 国債を買う義務もなく、買った国債を日銀に売る義務もない
 民間銀行等は、経済合理性(損得)で、売買をする。

-- 消費者 経済 総研 --

◆国の借金 と お金の量

既述の通り、下記だ。

日銀がお札を刷って、お金の量を増やす。
お金の量を増やすために、国の借金を増やす。

ここで、あなたに、問いかけ

では、
「 借金の額 」 と、「 お金の量 」 は、比例するか?

 ↓

比例する。

高い比例関係にある。
ほぼ、完全相関に、近いレベルだ

相関係数は、下記期間では、0.97だ。




-- 消費者 経済 総研 --

◆お金の量 とは?

▼お金 と お札

かつて、会社員の給料は、「 現金 渡し 」 だった。

「 銀行口座 への 振込み 」 ではなかった。
お札や硬貨を、封筒に入れて、手渡しで、渡した。

労働基準法 第24条で、下記と、定められている。
 「 賃金は 通貨で 直接労働者に 全額支払う 」

通貨 = お札 + 硬貨(コイン) だ。

だが、下記趣旨の、例外規定がある。
 「 労働者の 同意等があれば 銀行振込も可 」

よって、現在は、銀行振込が、ほとんどだ。

▼お金の移動

お金が、移動する際、イメージしやすいのは?

 Aさんから、Bさんへ、 手渡しで、お札を渡した

上記のように、書けば、伝わりやすい。
つまり、「お金」 よりも 「お札」 がイメージしやすい

本ページでは、わかりやすい解説のために、
「お札」 の言葉で、「お金」を、表現する箇所が多い。

例えば、「お金を作る」ではなく「お札を刷る」等だ。
貸し・借りでも、お札を渡す、との表現もしている。

給料の支払いも、「 お札で 渡す 」 とした。

しかし、給料が、
銀行振込なら、お札の現物は、登場しない。

下記の2つは、両方とも、お金だ。

 ・預金通帳に、印字された、 1,000,000
 ・1万円札が、100枚ある、現物のお札

だがお金の種類を、細かく分類すると、きりがない。
まずは、お金もお札も、同じ物と、理解してほしい。

正確な表現を追求すると、切りがない。
記載する文字数も、大幅に増加してしまう。

理解促進の優先のため、正確さを犠牲にしている。

▼お金の量

さて、
日銀が、お札を印刷して、 お金を、生み出す。

日銀が、生み出した、「 お金の量 」を、下記と言う。
 「 ベースマネー 」 又は 「マネタリーベース 」

両方とも、同じ意味だ。
だが文字数が、少ない方が良いので、前者を使う。

日銀が生み出す、お金の量、
つまり、日銀が、通貨発行した量、
つまり、それは、ベースマネーだ。

下記の2つは、連動する。

 ・ベースマネー ( お金の量 )
 ・国の借金の量 ( 国債の残高 )

下図の通り、相関係数 0.97だ。

※下記出典から、消費者 経済 総研 が、グラフを作成
 ・マネタリーベース|日本銀行
 ・国債発行額等の推移|財務省

※ここでは、「ベースマネー=日銀が、通貨発行した量 」
 としたが、正確には下記だ。
 日銀が通貨発行した量と言うより、日銀が通貨発行した量
 「等」の有無での違いは、続編で解説する。
※国債残高 > ベースマネー なのは、発行した国債が、
 民間に滞留し、まだ日銀に移動していない部分があるため。


▼なぜ 連動 するか?

下記の2つは、連動するのは、なぜか?

  ・ お金の量 ( ベースマネー )
  ・ 国の借金の量 ( 国債の残高の量 )

 ↓

国債と、お金が、 交換されるからだ。

日銀に、持ち込まれた国債と、交換で、
日銀は、新しいお金を、新たに作って、渡す。

2億円の国債が、日銀に、持ち込まれれば、
日銀は、その人に、2億円のお金を渡す

 国債と交換で、お金を渡す
 国債は、お金との、交換物だ

▼実際は

前項の「 交換 」 の話は、実際の実務では、下記だ。

民間の金融機関が、2億円の国債を、政府から買う
 ↓
その後、その国債を、民間が日銀に、2億円で売る。
 ↓
売った代金の2億円を、民間は、日銀から受け取る。
 ↓
民間の2億の国債は、2億のお金に、変化した

 これが、下記の事柄を、表すのだ。
 「 2億のお金 」 と 「 2億の国債 」 を交換

  ※2億円は、例としての金額

-- 消費者 経済 総研 --

◆お金との 交換物

 通貨発行の 交換物 とは?

▼国債 と 交換

理解の促進のため、再掲する。

 中央銀行が、「 お金を、新たに作る 」 する
  ↓
 それで、お金の量が、増える

前項で、上記の流れを、解説した。
そのために、政府が国債を、増発するのだった。

2億円分の国債が、日銀に、持ち込まれれば、
2億円分の、新たなお金が、生まれた。

つまり、国債と交換で、お札を、渡すのだ。

 国債と、交換で、 お金を、渡す

▼以前は どうしたか?

ここで、あなたに、問いかけ

「 お金 」 との交換物は、
以前は、「 国債 」 ではなかった。

これは、日本の歴史でも、
世界の歴史でも、同じだ。

では、何が、「 お金との 交換物 」 だったのか?
あなたは、1分間、考えて頂きたい。

 ↓

以前は、金(ゴールド)だった。
(ゴールド) と、交換で、お札を、渡したのだ。

 金(ゴールド) と、お札を交換

 これを、下記と言う。
 金本位制 や 金兌換性

▼金(ゴールド) を やめた

(ゴールド) と、交換で、お札を、渡した。
この、金本位制・金兌換性を、やめてしまった。

金本位制・金兌換性を、
 やめた理由は、何か?

 あなたは、1分間、考えて頂きたい。

  ↓

金(ゴールド)と、お札の交換は、不便だからだ。

既述の通り、
日本では56年間で、給料は10倍になった。

従業員に渡す、お札の量も、10倍も必要になった。

お札の量を、10倍にするには、
金(ゴールド)も、10倍必要だ。

そんな大量の金(ゴールド)を、
交換物として、運ぶのは、重くて不便だ。

 金(ゴールド)は、扱いにくい。

一方で、国債は、債券であり、金融商品だ。
金融市場では、国債が、日々売買されている。

 ① 日銀が、金(ゴールド)を、受け入れる
 ② 日銀が、国債を、受け入れる

①の金(ゴールド)では、運搬は、大変で、時間もかかる
②の国債は、運搬はラクで、時間もかからない

その後、国債は、ペーパーレス・デジタル化された。
国債は、運ぶ手間すら、無くなったので、便利だ。

▼ゴールドが 不足する?

給料が10倍に、物価が9倍に、なったら、
その分だけ、お金の量を、増やす必要がある。

 10倍の給料を、払うために、
  ↓
 お金を、10倍増やす
  ↓
 そのために、金(ゴールド)を、10倍、用意する

特に、戦争の時は、
大量のお金を、使って、武器等を製造する。

戦争では、巨額のお金が、必要だ。
それに比例して、金(ゴールド)も、大量に必要だ。

そもそも、
そんな大量の金(ゴールド)を、採掘できない。

金(ゴールド)が、不足してしまう。

そこで、お札を渡す際の、交換物は、
金(ゴールド)ではなく、国債の方が良い。

ゴールド不足も、金本位制を、やめた、理由だ。

ゴールドの代りに、国債となったのは、
ゴールド不足も、原因の一つだ。

こうして、「 国債は お金との 交換物 」 となった。
国債は、通貨発行の機能を、担うのだ。

▼給料UP と 借金UP

給料も、増え続けた。
よって、必要なお金の量も、増えた。

お金の交換物の、国債も、増やした。
世界は、国債の増発、つまり、借金の増加を、続けた。

 「 借金増加 けしからん! 」
と言うと事は、どう言う事に、なるか?

けしからんと、言うなら、
お札の量を、増やす事も、けしからん事だ。

給料を、増やす事も、 ダメに、なってしまう。

「 借金増加 けしからん! 」 と言う人は、
自分の給料UPは、けしかんらん事になる。

 国債の増発 ( 国の借金の増加 ) は、
 通貨発行の機能

▼教えて あげよう

「借金増 けしからん」 と言う人は、だいぶ減った。
減ったが、まだいる。

「借金増けしからん」と言う人がいたら、どうする?
下記を、伝えてあげて、教えてあげよう。

 「借金増加 けしからん」 ならば、
  自分の給料増加も、
  けしかんらん事になるよ。と

-- 消費者 経済 総研 --

◆積極的に お金を 使う

ここから、今の政治状況に、話を移す。

高市氏の登場で、積極財政が、キーワードになった。
これも過去号で、既述の通り、下記だ。

 政府が、積極的に支出して、
  景気を良くする。

その流れを、再掲する。

▼積極的な支出

とにかく、財政赤字でも、積極的に財政支出をする

 何に、対して、積極的に、支出するか?

その1つは、積極的に、堤防などの防災工事をする
 ↓
国土強靭化と言う
 ↓
国土強靭化の、土木の公共工事は、伝統的な対象だ
 ↓
新しい対象には、量子、AI・半導体など、様々ある
 ↓
高市内閣は、新しい戦略分野の17分野を、掲げた
 ↓
17分野の新対象にも、政府が、積極的に、お金を使う
 ↓
それで、新重点分野・新産業も、育成される

 では お金が 増えるか?

その重要産業の企業へ、政府から、発注が、なされる
 ↓
それを、受注した企業は、売上がUPする
 ↓
それで、民間企業は売上UPし、景気も良くなる
 ↓
売上UPしたので、その企業が払う、給料もUPできる
 ↓
社員の給料も、UPする
 ↓
給料UPしたので、買い物・消費、を増やす
 ↓
コンビニ・スーパー・百貨店等の、店舗売上もUP

 様々な企業へ 拡散・伝播

政府は積極的に、支出を増やし、発注を増やした
 ↓
受注した企業は、受注量が増え、生産量を増やす
 ↓
仕入れ先・取引先への、仕入れ発注も増える
 ↓
重点産業以外の、様々な取引先の、売上もUP
 ↓
様々な業界・様々な企業へ、発注が、拡散・伝播する
 ↓
様々な会社の、売上が増える
 ↓
様々な会社の、社員の給料も、増える
 ↓
あなたのお金も、増える

 民間セクターの お金は 増えた
 民間セクター = 民間の会社員 + 民間企業

▼2兆円の 流れは?

 例として、仮に、
 2兆円で、工事をする話をする

政府支出の予算として、2兆円が、政府にある
 ↓
その2兆円を使って、政府が堤防を、作る
 ↓
政府が、民間の会社へ、2兆円で、工事発生する
 ↓
その受注した、会社の売上は、2兆円増えた

-- 消費者 経済 総研 --

◆増税では、意味ない?

▼財源論では

前項で、2兆円の、予算の話をした。
ではその2兆円は、どうやって、調達するか?

この項では、財源論で、見ていく。
MMT的理論では、選択肢は、下記の2つがある。

 「 借金で 財源を 調達」

 「 増税で 財源を 調達 」

「2兆円の 堤防工事」 の例で、解説する。
工事の財源は、「増税」または「借金増加」だ。

「増税型」と「借金型」を比較する。
先に結論を言うと、下記だ。

 「借金型」が、「増税型」よりも、
  多くのお金が、民間に渡る。

 「増税型」では、
  あなたのお金は、増えない。

-- 消費者 経済 総研 --

◆財源論では

この項では、財源論で、見ていく。

▼増税 なら?

増税型では、工事の財源として、
政府が2兆円を、民間から、「増税」で吸い取る。

増税で、民間のお財布は、マイナス2兆円だ。

▼借金 なら?

一方で、「借金型」では、どうか?

工事の財源が、税金ではなく、国の借金なら、
民間のお財布は、減らない。

▼比べると?

増税:民間の、お金は、2兆円が減る
借金:民間の、お金は、減らない

 民間 = 民間人 + 民間企業

よって、「 増税型 」 は、 「 借金型 」 よりも、
民間の、お金が、2兆円減る。

この流れは、とても、当たり前の話だ。

 財源が、増税なら、
  あなたのお金は、2兆円 減る
 
 財源が、国の借金なら、
  あなたのお金は、減らない


-- 消費者 経済 総研 --

◆総合論では?

工事の財源・2兆円を、税金で調達したら、意味ない。

前項は、財源の視点での、解説だった。
続いて、別の説明フローで、解説する。

「 前半 の 財源 」 だけでなく、
「 後半 の 支出 」 も含む、「 総合論 」 だ

前半:民間から、税金で、2兆円を、吸い取る
 ↓
後半:その後、民間へ発注し、民間に2兆円渡す


前半:民間から、2兆円が、減る
 ↓
後半:民間に、2兆円が、渡る


前半で、2兆減って、 その後、後半で2兆が戻る。

これでは、単なる「 行って 来い 」だ。
プラス・マイナス・ゼロだ。

 増税型は、
 あなたのお金や、民間のお金を、増やせない

 借金型は、
 あなたのお金や、民間のお金を、2兆円増やす

-- 消費者 経済 総研 --

◆増税 意味なし の まとめ

2つ前の項での、財源論では、下記だった。

 増税型では、民間のお金は、2兆減る
 財源論での、 増税型では、2兆減るのだ

1つの前の項での総論(前半の財源+後半の支出)では、
民間のお金は、2兆増えた。

 総論では、借金型は、
  2兆円、民間のお金が、増える

見る箇所で、見え方は変わる。
民間のお金の、増減を、まとめると下記だ。

 財源論:借金型より、増税型は、2兆減る
 
 総合論:借金型は、増税型より、2兆増える

  借金型は、増税型よりも、
   2兆円、有利だ

-- 消費者 経済 総研 --

◆日本は?

実は、日本は、既に、
MMT的理論の、実質的な、「 実行国 」 なのだ。

国の借金を、増やし続けた、からだ。
だがこれは、世界の国々と、同じだ。

いや、逆に、日本は、借金の増やし方が、少ない
 ↓
だから、民間のお金の量の、増え方が低い
 ↓
だから、あなたのお金・給料も、増えにくい
 ↓
下図の通りだ。
 
▼米国では、借金と賃金は、
 相関係数 0.99 で、ほぼ 完全相関




日本の給料UPは、どうか?

 ↓

下図のとおり、先進7か国で、最低の伸び率だ。





日本の「 借金 」 の、増え具合は?

 ↓

下図のとおり、
日本の借金は、先進7か国で、最低の伸び率だ。



※5つの図は、下記出典から「 消費者 経済 総研 」がグラフ作成
 ・賃金出典 : OECD | Average annual wages
 ・借金出典 : IMF | Balance Sheet-IMF Data
※借金のグラフの対象は、Liabilities
  (IPSGS(年金等)ある場合は、それを除く)


 日本人・あなたの給料の、
  原資は、国の借金

 借金の伸び率が、最低だから、
  給料の伸び率も、最低
▼政府の見解は?

日本政府は、公式には、
MMT側の考えを、肯定していない。

政府の公式見解は、
「 財政黒字化への旗を、降ろさない 」 である。

日本政府は、財政の黒字化の道を、捨てていない。

-- 消費者 経済 総研 --

◆政府の 決定内容

▼2017年12月8日 | 閣議決定 の 内容

2020年度での、黒字化目標の達成は、困難。

ただし、財政健全化の旗は、決して降ろさず、
黒字化を、目指すという目標自体は、堅持する。

▼2021年6月18 日 | 閣議決定 の 内容

骨太方針2018で、掲げた下記を、目指す。
 「 2025年度の 黒字化 」

▼2025年6月13日 | 閣議決定 の 内容

25年骨太方針では、黒字化は、下記となった。

 「2025年度から 2026年度を 通じて、
  可能な限り 早期の黒字化を 目指す」

従来は、「 2025年度 黒字化 」 と、
単年度で、区切っていた。

25年では、「 25~26年度を 通じて」と、
幅を持たせ、柔軟に運営する方針に、転換した。

若干、軟化したが、
日本政府は、財政の黒字に、まだ、こだわっている。

日本の財政は、赤字だ。
だが、まだ黒字化を、目指そうとしている。

 ※骨太方針 = 経済財政運営と、改革の基本方針

-- 消費者 経済 総研 --

◆肯定しないが、実行中?

MMT側の考えは、
財政赤字を、積極的に、肯定している。

だが日本政府は、赤字を積極肯定は、していない。

 財政赤字を、
 肯定しないが、実行中の状態なのだ。

赤字の 容認派 は、 「 上派 」 だ。
赤字の 否定派 は、 「 下派 」 だ。

高市内閣は、上派の内閣だ。
下記の綱引きなのだ。

 上派・高市内閣 vs 自民党の中の下派

その綱引きは、高市内閣よりも、前から、あった。

高市内閣は、積極的な財政を、主張する。
今までの内閣よりも、綱を強く、引こうとする。

 今までよりも、
  上派の方に、引っ張ろうとしている。

▼発言では?

25年11月7日、高市氏は、下記趣旨を、述べた。
「単年度の 黒字化目標を 取り下げる」

黒字化の骨太方針を、修正したのだ。

高市首相は、下記と説明した。
「数年単位で バランスを確認する方向に見直す」

25・26年度の間での、黒字化ではなく、
数年単位での見方に、柔軟化させたのだ。

高市内閣は、「 MMT側 の 考え 」 を持つ。
言い換えると、高市内閣は、上派・積極派 の側 だ。

 上派の、積極財政は、
  あなたのお金を 増やす

 中派の、消極財政は、
  あなたのお金を 増やさない

 下派の、緊縮財政は、
  あなたのお金を 減らす 

 上派・積極派の新内閣がどこまで、
  綱を引けるかが、ポイントになる

▼2025 補正予算は?

2025年度の、補正予算では、少し綱を、引き寄せた。

 2024 補正予算 約 14 兆円
  ↓
 2025 補正予算 約 21 兆円

▼高市内閣 会議体

高市内閣には、下記2つの経済会議体がある。

 ① 日本成長戦略会議:重点策・成長戦略を 議論
 ② 経済財政諮問会議:財政・予算規模を 議論

その他に、自民党の中に、下記の議員連盟がある。

 ③ 責任ある 積極財政を 推進する 議員連盟

補正予算は、下記の規模が、要求された。

 ①のメンバーからは、30兆円
 ③からは、25兆円

下派からは、昨年同様14兆円と、言われた模様だ。

 上派 : 25兆、30兆
 下派 : 14兆

綱引きの結果、21兆円で、着地だ。

-- 消費者 経済 総研 --

◆積極財政 の 肯定

本稿での解説からは、高市内閣へ、
肯定的な評価を、していると、見えるだろう。

 高市内閣であれ、どの内閣であれ、
 上派・積極財政派が、肯定される。

高市内閣は、上派・積極財政派だ。
よって、結果的に、肯定評価に見える、という事だ。

高市内閣以外の内閣が、上派ならば、
その内閣での、経済の政策も、肯定される。

その内閣が、高市・内閣以上に、より一層、上派なら、
その経済政策は、より一層、評価される。

自民以外の、政党の政権が誕生し、それが上派なら、
その政権の経済政策は、評価される。

消費者 経済 総研 は、
設立以来、一貫して、下記を述べてきた。

 失われた30年の原因は、何か?

 緊縮財政が、原因だ

  増税の、肯定・推進も、原因だ
  国債(国の借金)への、批判も、原因だ

よって、積極財政・高圧経済が、日本に必要なのだ。

 特定の、政権への、肯定ではない。
 特定の、政党への、肯定ではない。

 良い経済政策への、肯定である。

-- 消費者 経済 総研 --

◆諸外国に 学ぼう

日本は、米国などの状況も、比較すべきだ。
そして参考にして、取り入れるのだ。
 
米国では
借金と賃金は、相関係数 0.99 で、ほぼ 完全相関



日本の給料
先進7か国で、最低の伸び率



日本の「 借金 」 の、増え具合
先進7か国で、最低の伸び率


※5つの図は、下記出典から「 消費者 経済 総研 」がグラフ作成
 ・賃金出典 : OECD | Average annual wages
 ・借金出典 : IMF | Balance Sheet-IMF Data
※借金のグラフの対象は、Liabilities
  (IPSGS(年金等)ある場合は、それを除く)


 日本人・あなたの給料の、
  原資は、国の借金

 借金の伸び率が、最低だから、
  給料の伸び率も、最低
-- 消費者 経済 総研 --

◆関連ページ・リンク集

▼上派の 政党 vs 下派の 政党

 政党比較 一覧表 上派 vs 下派 左派 vs 右派

▼Vol. 1 日本借金 問題なし

  負債だけでなく、資産も反映した純負債ならOK
 【 バランスシート 編 】日本 借金大国は 嘘?

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  国の借金は、子会社の日銀が、担うのでOK
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【著作者 プロフィール】
■松田 優幸 経歴
 (消費者経済|チーフ・コンサルタント)

◆1986年 私立 武蔵高校 卒業

◆1991年 慶応大学 経済学部 卒業

*経済学部4年間で、下記を専攻
・マクロ経済学(GDP、失業率、物価、投資、貿易等)
・ミクロ経済学(家計、消費者、企業、生産者、市場)
・労働経済
  
*経済学科 高山研究室の2年間 にて、
・貿易経済学・環境経済学を研究

◆慶応大学を卒業後、東急不動産(株)、
 東急(株)、(株)リテール エステートで勤務

*1991年、東急不動産に新卒入社し、
途中、親会社の東急(株)に、逆出向※

​※親会社とは、広義・慣用句での親会社 

*2005年、消費・商業・経済のコンサルティング
 会社のリテールエステートに移籍

*東急グループでは、
消費経済の最前線である店舗・商業施設等を担当。

各種施設の企画開発・運営、店舗指導、接客等で、
消費の現場の最前線に立つ

*リテールエステートでは、
全国の消費経済の現場を調査・分析。
その数は、受託調査+自主調査で多岐にわたる。

商業コンサルとして、店舗企業・約5000社を、
リサーチ・分析したデータベースも構築

◆25年間の間「個人投資家」としても、活動中

株式の投資家として、
マクロ経済(金利、GDP、物価、貿易、為替)の分析や
ミクロ経済(企業動向、決算、市場)の分析にも、
注力している。

◆近年は、
消費・経済・商業・店舗・ヒットトレンド等で、
番組出演、執筆・寄稿、セミナー・講演で活動

◆現 在は、
消費者経済総研 チーフ・コンサルタント
兼、(株)リテール エステート リテール事業部長

◆資格は、
 ファイナンシャル・プランナーほか


■当総研について

◆研究所概要
*名 称 : 消費者経済総研
*所在地 : 東京都新宿区新宿6-29-20
*代表者 : 松田優子
*U R L : https://retail-e.com/souken.html
*事業内容: 消費・商業・経済の、
 調査・分析・予測のシンクタンク

◆会社概要
「消費者経済総研」は、
株式会社リテールエステート内の研究部署です。

従来の「(株)リテールエステート リテール事業部
消費者経済研究室」を分離・改称し設立

*会社名:株式会社リテールエステート
*所在地:東京都新宿区新宿6-29-20
*代表者:松田優子
*設立 :2000 年(平成12年)
*事業内容:商業・消費・経済のコンサルティング

■松田優幸が登壇のセミナーの様子

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 ①②を同時に満たせば、引用する
 文字数・情報量の制限は、特にありません。

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電 話: 03-3462-7997 
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チーフ・コンサルタント 松田優幸   
松田優幸の経歴のページは「概要・経歴」をご覧下さい。